【前編】浮気性な渡辺さんと一途で寛容なボクの四半世紀のハナシ ―高校時代―
まおと俺は幼稚園からの幼馴染。田舎町で何をするにも一緒だった。だからまおのことは何でも知っているつもりだった。もちろん誰とも付き合ったことがないことも。あの日は高校の卒業式のちょうど一週間前、俺の部屋でまおに初めてフェラしてもらった日。まだヤラせてはくんなかったけど(なぜだかキスも断られたし…)卒業式の翌日に絶対しようって約束したんだ。一週間後、無事初体験を済ませることができて二人は正式に付き合い始めた。その後すぐまおは東京の大学へ行ってしまったけど、アイツと付き合ってるってだけで毎日が満たされてたんだ。同級生の早乙女から、思い出すのもおぞましいあの恐ろしい話を聞かされるまでは…。