女監督ハルナの素人レズナンパ62

舞台はあくまで日常の延長線上にある「友達同士」という関係。その気安さが逆にレズナンパのわずかな緊張感を引き立てているのが特徴です。最初はインタビュー調に笑い合う空気の中で油断を見せつつ、互いの心の奥にある興味がじわじわと動き出す。その流れから自然と身体の距離が縮まり、羞恥と好奇心がせめぎ合う場面が生まれるのです。照れ笑いから生じる間、視線の逸らし方、触れそうで触れない手つきが観る者に「はじまり」の高揚を感じさせます。

登場する女性たちは素朴さを軸にしながらも、それぞれ雰囲気が異なります。レビューで語られる長身で可愛らしい子、巨乳体型を備えた女性、そして強気な態度が一転して従順に変わるキャラクターなど、多様な魅力が配置されています。なかでも素人感を大事にしたキャスティングバランスはこのシリーズの醍醐味で、ガチレズ女優の美咲結衣が「案内役」として加わることで、未経験さが際立つ新人女性の魅力を引き出していく仕掛けになっています。コスチュームに特化した演出は少ないものの、自然体な服装がむしろ親密さとリアリティを支持しています。

プレイ部分では、最初は舌先でおそるおそる触れるベロちゅうから、次第に唇全体に広がり、舌と舌が強く絡むジュルジュル音が響く様子が印象的です。口コミにも指摘されるように、「強気な子が攻められると女の子らしく崩れていく」瞬間は必見で、羞恥に耐えきれず腰が小刻みに痙攣する姿は背徳感そのもの。さらに６９の交歓や直クンニなどに展開し、攻める側と受ける側の表情が揺らいでいく過程が克明にとらえられています。舌技を通じて相手の快感を引き出し、それに呼応するように身体全体が熱を帯びていく流れは、視聴者にフェチ的没入感を提供します。

総じて本作は、女監督ハルナによる「素人を口説き落とす」という仕掛けが軸になっており、ピーターズレーベルならではの生々しい空気感が光ります。カテゴリ上はレズAVに位置付けられますが、単なる百合作品にとどまらず、心理的に変化する態度や視線、さらには舌の動きや吸引音といった官能的ディテールを多角的に追及している点に独自性があります。シリーズの中でも、お友達同士の設定によるリアルな距離感と、フェチを刺激する音・仕草の強調が見事に結びついた一作といえるでしょう。