HAPPY FISH 飯島美穂
街行く女のコを引っかけるのなんて、とても簡単なことだ。飯島美穂もそんな一人だった。俺はいつもの手口で、彼女に近づいていった。「もしかして、どこかのモデル事務所に所属しています?」なんて近づいていくわけだ。「じ、実は、今度の個展に出したい写真があって、物凄く僕のイメージにぴったりだったから…。気が向いたら連絡を…」予定通り彼女からの電話があったのは、その翌日のことだった。俺は大げさに喜んで、約束を取り付けた。既に手筈は整っている。チマチマとしたSMの真似事なんかじゃなく、一気にドカっとキメたい。かなりの数の男を用意した。「こんな男に犯されるの?」といった、屈辱的なキモチをあおり立てるようなルックスの男達の方が絵になる。それに…俺の予想によると、あの女はMの素質が十二分にある。土砂降りに雨のような苦痛の中で、涎を垂らして性器を濡らしまくる、自分の本当の姿に気づくだろうよ…。頭の中で相当荒々しい絵を描き始めている俺の股間は、熱を帯びはじめている。さて、もう時間だ…。