CPE旗揚げ15周年記念興行3Days-3日目- 最強は誰だ！？ワンナイトキャットファイトトーナメント ～エロくて強くて美しい女が制した夜～ 2016年5月21日（土） at／新木場1stリング大会収録

旗揚げ15周年を迎えたCPEが挑んだ特別興行の最終日。本作は「ワンナイトキャットファイトトーナメント」という形式で、熱気に包まれた新木場1stリングにて収録されている。リング上で繰り広げられるのは単なる格闘ではなく、下着や衣装の圧迫感、ぬるぬると絡み合う肢体が生む官能的な攻防。格闘技の緊張感にエロティックな演出が掛け合わされ、観衆を飲み込む舞台装置そのものが作品の醍醐味となっている。観客席にまで伝わる湿度や叫び声が、視聴者にも臨場感を運ぶ。

登場するのはアイドル風の華やかさを持った女性から、ストリッパーとして妖艶に艶を振りまく存在まで多彩。その衣装や身のこなしはそれぞれが持つフェチを引き出しており、ナチュラルな可憐さに対し、大人の色気や熟練の余裕という対比が印象的だ。レビューでも「頑張っているのはわかるが痛々しく感じる」という声がある一方で、観戦者を圧倒するキャットファイト特有の気迫が評価されている。キャストの年齢感や華やぎは多様で、無理に均質化せず差異そのものが物語性を演出している点も見逃せない。

プレイ面では、トーナメント終盤で行われた「アイドルvsストリッパー」のセクハラローションマッチが白眉。ぬめるローションに翻弄されながら身体が揺れることで胸や腰が震え、羞恥と高揚の境界で表情が揺らぐ様は圧巻だ。観客からも「ローションの試合が興奮する」との声が多く、非日常の肉体のぶつかり合いが持つ性的興奮を存分に引き出している。さらに大人のおもちゃが投入される禁断の演出により、闘争心の奥に潜む支配と服従の構図が鮮明となり、身体的フェチと心理的緊張感が同時進行する構造を体感できる。

総括すると、本作はCPEレーベルが長年打ち出してきた「格闘とエロティシズムの融合」を端的に示す記念碑的な一作だ。他のジャンルでは得られない、戦う身体の躍動と羞恥を刺激するローションの演出、大人の玩具が加わる背徳性など、多角的なフェチ体験を凝縮している。レビューで語られた「マスク剥ぎやコス剥ぎを見たい」といった欲求も、観客の嗜好の幅広さを示していると言える。単純なグラビアや企画AVとは異なり、CPEの作品は「闘いそのもの」をエロティックな見世物に変換する独自スタイルを貫いており、その魅力は今後もジャンル内で大きな存在感を放ち続けるだろう。