大江戸四十八手 幕の壱 新参女中惑乱始末
時は元禄、江戸城内大奥にもう一人の「キラコウズケノスケ」がいた。名を「嬉良交好之助」新参女中の世話役及び仕置番を生業とする。渦巻く女の情念を手練手管で巧みに利用し、大奥を舞台に跳梁跋扈する嬉良の好色一代日記。「ここはおれの守り場、おなごを“待つの廊下”ってな。」