盗髪塾 第18髪

本作は「盗髪塾」シリーズ中でも特に印象的な一本で、視聴者の間で傑作と評される理由が随所にうかがえる作品です。舞台はシンプルながらも、女性の髪が持つ存在感を最大限に活かす演出が中心となり、シザーハンズ的な鋏のリズムや落ちていく毛束の重量感が、独特の緊張感を生み出しています。黒髪が床に散らばる様子やうなじが露わになる瞬間は、「女性自身の変化」を象徴するかのようで、静謐さと儀式性すら感じさせる映像美が広がっています。全体の雰囲気は祝祭的かつ背徳的で、髪を切られるという一挙一動がフェチ視点から強烈に響く仕上がりです。

登場するのは「妊婦」という特異な立場を持つみくさんと、ロリ系イメージをまとったえみさんの二人。みくさんは清楚で落ち着いた雰囲気を持ちながら、妊娠中ゆえにどこか不安定な仕草があり、黒髪がざくざく落ちていく姿とのコントラストが大きな魅力となります。一方、えみさんは二つ結びからバッサリ切られていく過程が特徴的で、幼さを想起させるルックスにショートが加わることで、ギャップ萌えを刺激。レビューでは「一人目最高」との声が目立ちますが、二人それぞれが異なるフェチ層に訴える造形を見せているのが本作の強みです。コスチュームや衣装ではなく、髪型そのものが役割を担い、鑑賞者の性的嗜好を鋭く突き刺します。

プレイ的側面では、黒髪ロングがバッサリとベリーショートにまで刈り込まれる工程が大きな見どころです。刃が入るたびに聞こえる「はさみの音」や、落ちていく毛束の重みが視聴者に直に響き、口コミでも「バッサリ感あり」「迫力満点」と評されています。特に妊婦のみくさんが鏡越しに動揺して見せる場面は、羞恥と戸惑いが混じり合い、支配と服従の心理的緊張が表情や細かな仕草に表れます。えみさんの場合は終始無表情とされているものの、その硬さが逆に「切られる側の抵抗感」として機能し、無垢と強制のはざまに緊張感が漂います。腰の落ち着かない動作や時折こぼれる笑顔が、支配されながらも快感を含んだ複雑な心理を想起させ、髪フェチにとって圧倒的な高揚を誘う内容となっています。

カテゴリ「髪」、そして「盗髪塾」レーベルならではの作風は、過剰な性的演出よりもヘアカットフェチ的な儀式性を前面に押し出している点です。他社作品と比べても、単なるビフォーアフターではなく、切断のプロセスそのものを見せる演出力に特色があります。レビューでも「黒髪ロングからのバッサリ感」「眉上での前髪パッツン」といった細部が評価されており、髪フェチAVとしての完成度は群を抜いています。視覚だけでなく、音（鋏の音・毛束が落ちる微かな響き）や、首筋やうなじの露出に伴う匂いフェチ的想像力をも刺激。髪の変化を通じ女性の存在を塗り替えていく過程を、どの角度から見ても深く味わえる構成となっています。