タグ:蝋燭[2006年]:おすすめ順

鞭の一打、一打をじっくりと味わうような、シンプルなプレイが好きなわたしにとって、この作品は僥倖であった。二人のS女性は、無駄な声をあげないし、ほとんど無言のまま、鞭を愉しむ。ときにはM男性の肌をさすり、責めの手応えを追う。M男性のほうも、ごく控えめな声をあげるのみで、うるさい声をあげないし、ごく普通の男性という感じで、ほかの作品に出てくるような薄気味のわるい男ではない。 また女性たちも、肉感的な魅力があって、ふしぎな魅力がある。 ストーリーは不可解で、あってもなくてもいいようなものだが、メインはプレイなので、とくに気にならなかった。 話の運びは退屈なほどゆっくりと、まるでスローモーションのように進むが、これもまたじっくりと怪しい世界へ入って行くような趣があって、わるくはないと思った。が、わたしの好みからいうと、さっさとプレイだけをじっくりやってほしかった。